足りない部分を洗い出せる『脳が冴える15の習慣ー記憶・集中・思考力を高める』本。

 

 「脳」という言葉を聞くと反応する。そんな悲しさを抱えている。子どものときに勉強しなかったからかな。大人になってから勉強しておけばよかった! と叫ぶ、よく聞くパターン。

 

『脳が冴える15の習慣ー記憶・集中・思考力を高める』築山節,生活人新書

脳トレだとか脳を鍛えるとか、本がたくさん出ているけれど、本当に効果があるのかしらとこれまでなかなか手が出なかった。ところがある日、ある本の帯が目を引いた。「売れ続けるのにはワケがある」というフレーズ。実際に効果を実感できるかも、と読んでみたのが、脳が冴える15の習慣 ―記憶・集中・思考力を高める 生活人新書

 

結論。とても参考になったし、仕事や勉強のできる人や語学のできる人はそういえばこれをしている! と納得できました。専門知識に基づいているのだけれども、わかりやすく書かれているので、すごく助かる。

 

自由に使える記憶にすることが大切、ということを知れてよかった

私が「ここが良いな」と思ったのが、記憶力を鍛えるにはどうすればよいのかという箇所。自由に使うことができて初めて記憶が強化されるし、そのためには音読が良いのだそうです。

ところが、 意識的に脳に入力されていない 情報は、思い出したいときに思い出すことができません。つまり、自分の記憶でありながら、自由に使える記憶にはなっていないのです。

築山 節. 脳が冴える15の習慣 ―記憶・集中・思考力を高める 生活人新書 (Kindle Locations 968-970). 日本放送出版協会. Kindle Edition.

すこし飛ばして、次も引用します。

 意味が分からない情報は、どんなに 長く脳の中に保持しておいても、自由 に引き出せる記憶にはなりません。そういう記憶 でも、後で改めて勉強し、意味が理解できたときに忘れにくくなるということがありますから、 無駄とまでは 言いませんが、それよりも、自分で解釈して覚えた記憶を増やしていくことの 方がずっと有意義 でしょう。

 音読が有効な理由の一つ は、そういう解釈の仕方を自動的に訓練する ことになるからです。

 

築山 節. 脳が冴える15の習慣 ―記憶・集中・思考力を高める 生活人新書 (Kindle Locations 1005-1006). 日本放送出版協会. Kindle Edition.

そういえば、ドイツ語を使って働いている夫氏(三か国語を話せる人)がしていた語学の勉強法! 音読をずっとしていた。私が勉強するときにも、ドイツ語は主語が誰かによって、動詞の活用も変わるけれど、その活用も実際に全部声に出して文章を作って練習するんだよ、といわれたっけ。たとえばこんなふうに。

 

Ich lerne Deutsch.  私はドイツ語を勉強している。

Du lernst Deutsch. あなたはドイツ語を勉強している。

Sie lernen Deutsch. あなたたちはドイツ語を勉強している。

 

ニュースのトピックスも音読するようにアドバイスをもらった。ぼくはあれで語学力がかなりついたよ、と。実際には、ドイツ語のテキストを書写したり、ドイツ人のおばあさんと毎日会話したり、音読以外のこともして身につけていったらしいけれど、これらの方法も本で書かれていたことに当てはめることができる。テキストの書写は「記憶の保持」だな、ニュースのトピックスの音読や会話は「解釈」と「出力」だなと。すとん、すとんと納得。夫氏の勉強法は正しいのだと再確認。

 

たとえば単語を覚えようとするときに私に足りていなかったのは、実際に使えるようにすることだったんだ。それがわかったことは、大きな収穫になった。

 

 思考力や集中力を高める方法も書かれている

やる気をもらえたのは、家事や雑用をすることが決して無駄なことではないということ。効率重視でどうしても削りがちなことではあるけど、脳の基礎体力がついてつらいことや苦しいことにも耐性がつくし、認知症の予防にもなるのだと。ウォーミングアップにも家事は最適なので料理や洗い物、掃除のモチベーションが上がる、上がる。ほかにも、不注意や物忘れをなくしたいなら目を動かしたり、遠くのものを見たり散歩したりする。何度も同じ失敗を繰り返すなら、メモに書くなどして意識化する。小さな失敗を分析すると効果的、などなど自分ができているかどうかを照らし合わせながら読むと役立つ。

 

忙しいときに読むとテンパっている理由がわかって落ち着きそうな内容ばかりなので、電子本だけではなく紙の本も買うことにして、お買い物リスト入り。