ほっぺた落ちる

食、語学、ドイツものがたり。

D1. 後味のよい einen guten Geschmack im Abgang

日本語英語という言葉がある。文法や単語の意味は間違っていないのだけど、ネイティブの人が使わない表現で話す言葉だ。同じように、ドイツで暮らしていると、自分のドイツ語が日本語独語になっていることに気づかされる。

 

つい最近、友人から教わった。

 

「後味のよい」という日本語をドイツ語で表現しようとして、“einen guten Nachgeschmack haben "(良い後味を持つ)「アイネン グーテン ナッハゲシュマック ハーベン」と、直接変換したような言い方をしたら、"Nachgeschmack haben "はネガティブな場面で使うよ、と言われた。

 

そんなときには、"einen guten Geschmack im Abgang "(喉を通り抜けた後に良い味がする)「アイネン グーテン ゲシュマック イム アップガング」と言うのだそう。たとえばワインの味を表現するときなんかに使われる。

 

こういう表現は、机に向かって語学を勉強しているだけでは決して身につかない。「語学というのは経験だ」と言った旦那さんの言葉が、わかってきた気がする。