ほっぺた落ちる

食、語学、仕事にまつわる美味しい情報、エッセイ。

【ポルトガル】小悪魔的魅力! 絶品、貝の酒蒸しを引き立てたのは誰だ?

f:id:vitamin18:20191015162309j:image

最近ポルトガルに旅したときに、二枚貝のワイン蒸しを食べたのだけど、数ヶ月経った今でも忘れられないほど衝撃的に豊かな味だった。海の味が凝縮されているだけじゃない。レモンとコリアンダーが入っていて、なんとも言えない酸味と清涼感がある。

 

パクチーの独特な香りが苦手だったのに、平気で食べてしまえたのだ。パクチーって、こんなにも、名脇役になるんだなあと感動する。

 

じつはパクチーコリアンダーだと知らなかった。カメムシ草と呼ばれていることは知っていたけれど、初めてパクチーを食べたときは、パクチーにたいへん失礼ながら、まさにカメムシの匂いを嗅いだ気分だった。

 

ところが、ポルトガル旅の非日常にテンションがマックスになっていたところに、画像の二枚貝の蒸し煮が出てきたんである。黄色いレモンと、謎の緑色の香草が、美しさを讃えて。

 

また、箸が進む、進む。(正確に言えば、手に持ってるのはフォーク)

 

「この香草、かなり良い感じだね」

 

上機嫌で身をほじり、舌鼓を打った。そのとき、夫ナツさんが、からになった貝殻に残った、香菜に目を留めた。

 

コリアンダーだよ。コリアンダーって、パクチーだよね」

 

数秒間、動きを止めた。知らんうちに、苦手を克服したらしい。レモンとパクチーの小悪魔的魅力にほだされて、すっかり夢中になった私。貝殻を盃に、パクチーの混じった透明な煮汁を飲み干し、美味しい、美味しいを連発して食べ切った。