ほっぺた落ちる

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【雑記】マンガ『JIN-仁-』の黒糖カラメルプリンはもう少し脚光を浴びていいと思う。

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黒糖で作ったカラメルに、半つぶしにした玄米や豆乳などものすごく体に良さげな材料で作るプリン。健康に良いのだと暗示をかけながら食べたら、ふくらんだオナカも気にならないかもしれない。やっぱり、暑い季節にはこういうのを食べたい。

 

JIN-仁-』の栄さんだって脚気で倒れこんでるなか言っている。

「つるんぷるんと喉ごし良し」「頬がこぼれ落ちて死にそうでございます!」

村上もとかJIN-仁-』8巻、集英社より)

 

高視聴率を獲得したドラマの原作、村上もとかのマンガ『JIN-仁-』。

 

幕末の江戸にタイムスリップした主人公の医師仁が、坂本龍馬など幕末の英雄らと出会いながら、医療器具も十分にないなか奮闘する話。医療、江戸の町、幕末と惹きこまれポイント満載なマンガだけれど、なんで8巻なんて中途半端な巻をあげてるのか。

 

それは、この巻に主人公が作るあんドーナツやプリンが出てくるから。

 

ヒロイン橘咲(たちばなさき)が、縁談を台無しにしてまで医学の道を選んだことに母 橘栄(たちばなえい)が悲憤。栄はあまりのことに咲を勘当同然にする。寝込み、脚気になってしまい、何も食べようとしない。

 

仁は甘党の栄に、脚気に効く材料で作ったお菓子を食べさせようと、咲や団子屋の茜と一緒にあんドーナツを作る。当時江戸にあった食材でカラリと揚げたドーナツのわっかの上に江戸一番のあんこをかけた『安道名津』(あんドーナツ)は、マンガのコマを通してもテレビの画面を通しても美味しそう。『安道名津』はやがて皇女和宮に献上されるなど、物語のなかで重要な脇役になっていく。

 

でも、毎日毎日蒸し暑かったら、マンガでわずか2ページほどのスペースに出てくる『富醂』(プリン)は頭から離れない。うだるような暑さなら、世に出回っているカスタードプリンよりも、仁の作った黒糖カラメル玄米プリンのほうが美味しそうだもの。

栄「あの時の安道名津の箱の美しい絵」「うまく出来てはおりましたが刷ったものでなく肉筆で描かれた絵だと気付きました」

仁「‥‥‥」

栄「それに初めての珍しい菓子ばかりなのにどれも見事に私の好みの味‥」「咲の‥味が致しましたわ」

(中略)

栄「お願いがございます!」「咲にお伝え下さい 立派に医術を修めるまでは家へ戻ることはなりませぬと‥‥」「けれど‥いくら心を鬼にしても娘が愛うてなりませぬ‥‥」「お願いでございます南方殿‥‥どうか咲を‥‥幸せにしてやって下さいませ」

村上もとか『仁-JIN-』8巻、集英社

このシーンは、このマンガの見せ場の一つだと思う。大切な人の作るものは、やっぱり格別なんだ。